日本ではパスポートのスタンプはもはや任意となっており、スタンプが欲しい人は手荷物検査場を過ぎたあとカウンターで申し出る自己申告制となっています。
私は絶対スタンプが欲しいので必ず押してもらいますが、近い将来これも廃止になるとの話を耳にしました。確かに今の時代スタンプはもはやアナログな御朱印みたくなっています。私たちの渡航履歴はしっかりパスポート番号に記録されているわけですから、スタンプなんか見なくたって平気ですしね。
過去にキューバ渡航履歴があることでESTAが下りないとのガセ情報(一部あってます)により、慌てて観光ビザを取りにアメリカ大使館に行った時も、私のパスポートを読み込んだだけでずらりと渡航履歴が出てきているようでした。そりゃそうですよね。そのうち冊子ではなく運転免許証みたいなIDカードのようになる日も近いのかもしれません。
必死で取ったアメリカ観光ビザは申請書を3時間で作り上げて(まあまあ大変だった)面接までこぎつけたものの結局ESTAでOKだったというオチ。
ちなみにもうむこう10年、ESTAは不要です。
そしておそらくこれがくっついている限り、ロシアやキューバには行けないかも。
(行く予定は全くありませんが)
海外に行くといまだにスタンプを問答無用で押してきます。去年ニューヨーク経由でブラジルに行った時も、トランジットでパスポートコントロールを通過した時でさえしっかりスタンプを押しただけじゃなく、ビザの種類と滞在期限を手書きで書いてくれました。アメリカってそうなんですね!
ブラジルのスタンプ。
2月5日に出て同日に戻ってきているのは、イグアスの滝アルゼンチン側へ日帰りで出かけ、滝つぼに突っ込んだあの日のことです。
トルコのスタンプのデザインがヨーロッパ(EU)とそっくりですね。
※左下のスタンプはフランスのもの
私がむかし住んでいたイタリアではパスポートにスタンプを押さないことで有名でした。当時はパスポートのデジタル管理が進んでいたとは思えないし、スタンプがないから入国履歴をごまかせるため、余裕で不法滞在し放題で移民がたくさんたくさん流れてきて(仕方のないことだけど)治安が悪くなっていくという負の連鎖を、自ら招いていたという悪い例みたいな感じでした。そして、モロッコやギリシャから命がけでボートに乗って流れつく移民はもはや自由入国みたくなっている時代でした。
結局のところ、変えられない家庭環境みたいなもの(=生まれ育った国)ではぐくんだ教育やメンタリティーは、どんなに上っ面で発展国になったとて、根本的には変わらないものなのではないかなあと思うことがありました。日本は世界からどんどん遅れ始めているのは事実なんだけど、やっぱり根本は賢い国民なんじゃないだろうか、日本人は世界においてもっと堂々としてもいいのではないかと思いました。
追伸:
アメリカビザ申請した時に、裏表紙にべったりシールを貼られてしまった。
これもう剝がせない。。。