世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

オーロ・プレートからいざ、リオデジャネイロへ

 

 

そういえば思い出したのだけど、オーロ・プレートは3Gしか拾わずネット使うのにまぁまぁストレスだった。最後の晩の日記を読むとそのネット回線の不満や例のトロッコに乗って地下にもぐり冷や汗かいた炭鉱の不満がぶちまけてあり我ながら笑ってしまう(近年まれにみる怒りの日記を書きなぐっている)。

 

オーロ・プレートを歩いて思ったのは、例えばイタリアのトスカーナやメキシコのオアハカみたいな、地方ならではの心優しく癒されるような場所ではなかったこと。でもそれは、このようにいろんなところを歩いて比較対象があるから感じることであり、やはり海外だからといってどこもかしこもスッと心に入ってくるわけではなく、相性があると思った。

 

 

また、あの地下炭鉱トロッコ体験でとんでもない額の現金を払わされたのでキャッシュがかなり目減りし、最後のリオでは徹底的にカードで乗り切ろうと決意。ちなみにこの時の現金は、サンパウロで会った知人の方が日本円を最安レートでブラジルレアルに換金してくれた為、現地でキャッシングせずにここまでバランスよく使ってきたから大事に使い切らないとならない。もちろんATMでキャッシングもできるんだけど、この頃ブラジルをかなり警戒していたし両替所なんてもってのほかだったので、ご厚意で両替してくれた手持ち現金で乗り切りたいと思っていた。

 

サンパウロの知人曰く、「セゾンカードのJCBを持参した知り合いの方はブラジルで全く使うことができずに困っていたから現金多めに持っていたほうがいい」とアドバイスもらい1,000ブラジルレアルだったかな、円にして2万円くらいを両替させてもらった。多いかなとは思ったけど万が一自分のVISAカードが使えないなんてことになれば大変かと思って換金したものの、実際はカードは問題なく使えたし、炭鉱のトロッコ列車がなければ現金も有り余るほどだった。

JCBが海外で使えないのは有名な話なので、VISAかmasterは必須なのもみなさんご承知の通りです

 

ブラジルを周遊する場合、たまに怪しいお店やもちろん現金のみというところもたまにあるし、前に言ったとおり自分の身を守るための予備金として靴下にしのばせるキャッシュも必要だから、カード文化とはいえまとまった現金は必須。ただし、一都市滞在であれば現金なんてほぼいらない。お守り代わりのお札だけあれば、わざわざ現金なんかいらないからストレスフリー極まりない。携帯とカードだけあれば出かけられる。

 

 

オーロ・プレートからリオデジャネイロへのバス移動

オーロ・プレートからリオデジャネイロまでは長距離バスしか手段がなく、一日に一便のみなので事前に座席予約をネットで日本から行い、いつもの一等車で安全・安心・快適に移動した。もうこの頃になるとブラジル長距離バス移動のコツもすっかりマスターし自信がついてくる。

 

 

ベロオリゾンチのバスターミナルはさすがミナス州のハブだけあって広かったけど、ターミナルの周辺が怖かった。。。駅とかバスターミナルとかは大体治安の悪いことが多いので気をつけるべし。

 

 

 

 

長距離バスはbusbadという長距離バス比較サイトを使って事前に日本から予約。Web予約できるのはとても安心だったけど、本人確認のためにパスポートのコピーをアップロードするのはさすがに抵抗あり。でもブラジルIDがなければ身分証明は必然的にパスポートになるので致し方なく、めちゃくちゃ警戒してフルページではなく部分的に抜粋した画像を送って無事チケット購入。

 

オーロ・プレート→リオデジャネイロの長距離バス検索サイト

 

www.busbud.com

 

オーロ・プレートからリオデジャネイロまではutilというバス会社が運行。当日チェックインは、バスターミナルにあるutil社のカウンターへ行って、バウチャーを乗車チケット代わりのQRコードに変えてもらうこと。どんなに事前予約したからといってバウチャーだけでは乗車できないので注意。

 

 

一階がフルフラットリクライニング半個室の一等車で二階が二等車

 

 

 

ブラジルは長距離バスが網羅されている国。とにかく国も大きいしバス会社の数が半端ないので、行き先によっては別のバス検索サイトを使って予約しないとならない(これも初めての経験でした)。

サンパウロクリチバまでの路線はbusbadに掲載がなかったので、BrazilbusTravelという長距離バス比較サイトを探し当て、そこから予約。

 

brazilbustravel.com

 

実際に走るのはCOMETAというバス会社。

 

 

 

このようにエリアによってバス会社が変わるので、慣れてくるとどのバス会社がどのあたりを走ってきているのかがなんとなく分かってきて愛着もひとしおになってくる。

 

長距離を走るので移動時間は都市間が6時間~10時間以上などザラでブラジルの広さをしみじみ痛感する(メキシコやトルコの時も同じことを思った)。もちろん飛行機で一気に飛んでしまうのがベストなんだけど、こちらに都合のいいフライト時間がなかったり、チェックイン早めに行ったり遅延したり、または空港から市内までのアクセスが悪い場合を考えると、結局時間的にはほぼ変わらないことも多く、バスはノンストップで市内中心部まで連れて行ってくれるということを考えれば悪くない選択肢だった。

 

 

長距離移動のサービスエリア

ブラジルの長距離バスの娯楽といえば、やはり一等車個室状態のフルフラットリクライニングでまったりできることと(多分皆さんが想像する以上に快適です)、途中休憩するサービスエリアのローカルな雰囲気を味わうこと。日本みたいな立派な施設ではないけれど、東京の青山に勤める会社員が、ひょっこりブラジルの片田舎のサービスエリアに降りついている姿を想像してもらえれば、いかに大冒険だったかがお分かりかと。

 

前に話したか覚えていないけれど、サービスエリアでの会計システムが独特で、まず入り口で電子カードみたいなのを受け取ってから中に入り(これ鉄則)、中で食事したり買い物したらその電子カードにまとめて入力され、最後すべて会計は一か所のキャッシャーで精算・支払うという仕組み。何も買わなくてもなんでもとにかく電子カードはマストで受け取る。買わなかったらそのままカード返却して出口から出る(旅慣れっこbeabeaはすぐにこの仕組みを理解できました)。

 

一番恐ろしかったのはとにかく出発時間までにバスに戻ること!!私はイタリアに住んだことがあるので、ポルトガル語でもスペイン語でもフランス語でも、ラテン系の数字は聞き取れる。だから集合時間もヒアリングできるとはいえ、それでも必ず運転手さんに再確認するようにして前もってバスに戻ることを何より徹底しました。青山OLがブラジルのどこかもわからないサービスエリアに置いていかれたらどうしようもなく怖いでしょ。

 

サービスエリアの駐車場しか写真なくてすみませんが雰囲気こんな感じ。

 


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そういえばここでオーロ・プレートで買ってきた梨を食べました。

 

一方で運転手さんがさりげなく心配りしてくれてるような気がした。アジア人わたし一人だし女子だし、「あいつちゃんと戻ってきてるかな」と、見守られてるような安心感をなんとなく感じたので(勘違いかも)、集合時間前になったら運転手さんの目の届くところにいるようにこっちも気遣いしておきました。

 

あと、勇気を振り絞ってバスについているお手洗いに入った瞬間に車体がカーブに差し掛かって大きく揺れて私が壁にぶつかったのを気づいたのか、運転手さんがスピード緩めてくれたりして果てしない優しさ感じました(涙)。

※トイレは運転席のすぐ後ろにあり、想像を裏切りとっても清潔できれいでした

 

 

長距離移動の工夫

長距離移動の鉄則は「夜遅くに到着することは避けること」なので、あいにく日中まるまる移動で潰すことになってしまう。休暇が限られていると実にもったいないけれど、到着するバスターミナルが必ずしも市内中心部にあるとは限らないし、タクシーが待っていないこともある(トルコのカッパドキアカイセリ空港は到着時ほぼ無人状態で、予約した送迎も来ずどうやってホテルに行くべきなのか呆然と立ち尽くしたことを思い出した)。そんなところで恐ろしい目にあったら…と思うだけで寿命が縮まりそうなので、一日潰しても日中移動せざるを得ないことを考えれば、ブラジルみたいな広い国は、休みが限られている日本人にとってはやはり簡単に行ける国ではないと思う。

(私はコロナ明けというのを理由に無理やり二週間休みをもらって周遊しました)

 

移動中は本を読むと酔うし寝る以外退屈なので音楽必須。たまにギャン泣きが止まらないベビーちゃんやうるさい大人、全く趣味でもない音楽をガンガンにかけられた時の対処法として耳栓代わりにもなるイヤホンは、絶対にスーツケースに入れないで手持ちで歩くことがマイルール。騒音は無理でも音楽聴くとよく眠れるという、不思議な特性の持ち主なのであった。

 

 

 

リオデジャネイロへ到着

オーロ・プレートからリオデジャネイロまでは確か6時間以上のバス移動だったような気がする。遠い。ブラジルは大きい。そして山越え何度もする。「山の方にはギャングがいて麻薬の派閥闘争による銃撃戦でよく人が巻き込まれる」とか「盗賊が出てバスを襲う」と本で読んだ。それはメキシコの話だったけど、以来中南米でバスの座席を予約するときはできるだけ襲われても目立たなそうな、前方から2列目の窓際に席を取るようにしている。ただしブラジルのバスは運転席との間にしっかりした内扉がついていることが多いので、仮に襲われても簡単には乗り込んでこられないようになっているのでさすがだと思った。まあどこに座ろうが、襲われればいずれ時間の問題とは思うけれど。

 

村上春樹氏もメキシコでやはりバス移動中に襲われかけた話をしていたので、そういうリスクも隣り合わせと考えなくてはならない。

あと、カーブの多い山越えをするので標高も高くなるし酔い止め薬あったほうがいい。

 

それ以外は至って安全で穏やかで平和なバス移動。

 


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なんかすごく美しい風景がみえてきた。

 


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ブラジルは本当に山の起伏が多い国で、どこに行ってもバスは山を登ったり下ったりする。ずっと平地を走ったのは、サンパウロからクリチバくらいじゃないかな。

 

 


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起伏が多いからこそ景色も美しいのだと知る。

 


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この風景と同じようなマグネットを後に見つけて即購入し家宝に追加💛

 

 

 

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しばらくしてなんか風景が町っぽくなってきたなあと思いググってみると、、、

おお!

遂にリオデジャネイロ、最終目的地が近づいている!!

(緑のフラッグが立っているあたりがリオ中心地です)

 


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さて、やっとリオデジャネイロの長距離バスターミナルへ到着。下りると出口は100人くらいいるんじゃないかというほどみんな車待ちの大混雑。流しのタクシーやキャッチは絶対に使ってはいけないという自分の鉄則を守り、UBERを呼ぶも全く落ち合えず5台くらい流れていってしまいました。近くにいるブラジル人が「ここじゃUBER拾えないからあっち行け」と教えてくれて(やっと言葉を理解し)、空港のインフォメーションセンターを見つけ、英語話す人からやっとのことで、「タクシーとUBERの乗り場は別である」ことを教えてもらう。いわく、お互いのビジネスを邪魔しない紳士協定があるんだそう。ということで、リオのバスターミナルでUBERつかまえたいなら、タクシー乗り場とは反対側のターミナルでつかまえるべし(インフォのお兄ちゃんが教えてくれます)。

 

 

それにしてもあの雑踏の中から自分の一台を探し当てるのは本当に大変で、40分くらいかかって奇跡みたいにやっと出会えたUBERリオデジャネイロの海岸線をひたすら走り、夜のネオンの灯った街並みをずっと眺めていると、とうとう最終目的地にたどり着いた達成感に至福の喜びをしみじみ感じ、まだ知ってもいないのに「自分この町好きかも」と直感で思った。それは、サンパウロでもクリチバでも、ベロオリゾンテでもオーロ・プレートでも感じたことのないものだった。

 

 

 

約束の時間を過ぎたというのにも関わらず、Airbnbのオーナーさんは温かく迎えてくれた。もう何度も写真を掲載しているのでおなじみかと思いますが、お部屋はここ。

 


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コパカバーナ海岸から徒歩5分程度、周りはたくさんのレストラン、バー、お店、ホテルがひしめきあう、にぎやかでとても治安のいいエリア。

 

 


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24時間ドアマンがいるので防犯も間違いないし、

 


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さて、夜ご飯を買いにいかねば。

 


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大家さんがいくつかお店を教えてくれたものの、一人で20時以降は外にでてはならないとサンパウロの知人からの言いつけをまもり得意のテイクアウト。近くにピザ屋さんがあったので王道マルゲリータとビール。はっきりいって死んでもいいと思うほどおいしかった。

 


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テレビをつけたものの全然映らないから大家さんにテキスト送ったらこんなふうに丁寧な説明がきたけど、それでも映らなくて翌日彼の友人がきて直してくれた。単純にHDMI出力になってて映らないだけだった。「前に泊まった人が作業した時に元に戻さないでそのままにしちゃっただけだと思う」とのこと。

 

 


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海外って大体そうだけど、必ずといっていいほどケーブルテレビに入っているからリモコンが数台あって、いったいどこをどう操作すれば見れるのかさっぱりわからないからすごい苦手。ポルトガル語のテレビをBGM代わりに流しておきたかったし天気予報は絶対みたいから教えてもらってよかった。

 

 

 

 

シャワーもばっちりで、長旅の疲れを流してすぐ就寝。

かっこいいインテリアだけじゃなく、とっても快適なお部屋で大満足。

 


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というわけで、長くなってしまいましたがブラジル2023年の旅行はここまでが一区切り。

サンパウロ

クリチバ

③イグアス(ブラジル側)

④イグアス(アルゼンチン側)

⑤ベロオリゾンチ

⑥オーロ・プレート

リオデジャネイロ

 

というのが、私のはじめてのブラジル旅行に選んだ周遊地でした。

 

 

 

ブラジル南部をメインにまわってます。



 

最初は北部の方(サルバドール)に行ってみてもいいかなと思いガチの周遊を組んでみたものの、滞在が1~2日程度で移動しまくる結果となり、リオデジャネイロでの滞在を多めに取れなくなるためさすがに疲れるかと思ってやめました。二週間で7か所でも詰め過ぎたほうだと思う。

 

 

旅の最後に首都を選んでのんびり過ごす、というのはとてもいいケースだと最近感じているのは、やっぱり都会は都会の良さがあることを身に染みて感じることができるから。やはり、いろいろ歩いてきてやってきた大都会の感動はどこにいっても変わらないし、首都一都市だけでは単に騒がしいだけに映る場合もあるからそこまで好きにはならないかもしれない。印象が全然変わると思う。

 

 

ということで、今回の記事はこれでおしまい。オーロ・プレートからリオデジャネイロまでの道中は話すことも特にないからシンプルにしようと思っていたのにこんなにベラベラ書いてしまったし、それほどの価値もない内容をそぎ落とそうとして苦戦し更新も遅くなってしまった。

 

次こそいよいよリオデジャネイロです。

リオデジャネイロの紹介はちょっと工夫して、時系列というよりは観光地ごとの紹介に変えようと思っています。いつもの日記テイストにするとズルズルしてしまうから。

 

そして、、

ご報告なのですが、実はこないだまたイスタンブールに行ってきました。そっちはすぐ終わるからリオの前にイスタンブールネタをはさみます。あちらこちら遊んでばかりいるので節約しないとなりませんが、人生は一度きりだしお金は経験に変えられないから、健康で活力があるうちにいろいろ歩き回りたいと思います。

 

なんかこないだ仕事中にふと「私の人生の旅のハイライトはクロアチアのあたりでもうすでに過ぎてしまっているのではないか」と思ったけど、こうやってブラジル二回も行っちゃってるからそんなことは多分ないね笑。メキシコやキューバだって私には大冒険だったし。

 

ではすぐに更新します!