世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

かこさとし作品展

お寺と親戚のお墓詣りをすませた後に最近いくつかのルーティーンを実行することを決めていて(自慢するようなことでもないのでここでは割愛)、その帰りにたまたまこれを見つけました。

 

 

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かこさとしさんって、大大大大大好きな絵本画家でした。

子供なら全員知ってると思うけど、代表的なのはやっぱり「からすのパンやさん」でしょう。

本に穴があくのではないかと思うほど繰り返し読んだ愛読書です。

図書館では飽き足らず、父親に買ってもらいました。

 

絶対あるから久しぶりに見てみようと、ちょっと倉庫に行って探してみました。

ただ、自分のことなんで、愛すべき絵本にはとことん落書きというマーキングを徹底するという当時の悪癖の跡が残っているのではないかと末恐ろしいです。

 

 

探しに行ってみたらなんと!!!からすのパンやさんがありませんでした。記憶には「あの本棚の二段目左にあった」としっかり記憶しているのですが、実家の一度目の引越しの時に失ったものと思われます。そういう本いっぱいある!

 

ところが奇跡的に「おたまじゃくしの101ちゃん」が残っていました。

 

大好きだったな。

 

 

 

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このおたまじゃくしが何よりも可愛くてたまらなかったのはよく覚えています。

 

かこさとし先生は「加古里子」という漢字だったんですね。

ご出身は福井県武生市で、7歳の頃に神奈川県藤沢市に引っ越してきたそうです。

今回の作品展では海がテーマの作品が多かったのも頷けました。

 

 

 

 

 

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かこ先生へのお便りは必ずお取り次ぎしてくれた時代なんですね。いいなあ。

 

かこさとしさんは90歳を過ぎても活躍されていて、とにかく子供のために作品を作り続けたとインタビューで言っていたのが印象的でした。大人になってもピュアでい続けることがすごい。

 

 

 

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2016年4月のNHKで。

 

 

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こないだも言いましたけども、やはりイラストレーターっていう職業は死ぬまで描き続ける人が多いですね。もはや作品を作ることは呼吸するのと同じようなことなのかも。

 

加古さんは2018年にお亡くなりになっています。

 

 

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年譜を見るとお若い頃とお年を召した頃、ほとんど容姿が変わっっていません。

プロフィール | かこさとし 公式webサイト

 

 

 

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図書館に行ったらまず読む本トップ3に間違いなく入ってたと思う。

 

 

では早速絵本を開きます。

 

 

でたよ。早速わたくしのマーキングが。

 

 

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おたまじゃくしが今見てもめちゃくちゃかわいいです。

 

 

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(ここにもマーキングの跡があります)

 

 

前にテレビで言ってるのを見て納得したことがあるのですけど(これ前にもブログで書いたけど)、「球体」って人々を幸せにするかたちらしいです。「丸み」と言った方が正しいかもしれません。だからキャラクターを作るときは意図的にそういうかたちにするとかなんとか言ってました。その典型がくまモンなんですって。確かにくまモンの丸みって、実際にリアルで見たら幸せの極地に連れていかれるような錯覚を覚えましたモン。私なんかいい歳していまだにくまモン見たさに熊本行きたいと本気で思ってますからね。恥ずかしいですよ。

 

 

 

 

 

怖い!!ザリガニが見開きいっぱいに!!すごい迫力!!!

 

 

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かこ作品は悪者が登場するんですけど、その悪者すらも愛らしい、という大きな特徴があります。

 

 

 

ここで衝撃的なものを見つけてしまったのですが、なんと大先生のストーリを添削するというとんでもない失態が見つかりました。

 

しかも、おたまじゃくしちゃんの会話を敬語に添削している。。。

 

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ですます口調でよそよそしい100匹のおたまじゃくしちゃん。

 

 

こっちはもっとひどい。

かこ大先生の物語にチャチャを入れている。

 

 

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「おかあさん」がことごとく「せんせい」に塗り替えられています。

 

 

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はあ〜。。。。私の絵本はだいたいこんな感じでひどいマーキングの嵐なんですよ。

 

 

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ちなみに生意気にもランキングがナンバリングされていました。

 

 

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からすのパンやさんは一番です。

と言っときながら「あおいめ くろいめ ちゃいろのめ」も一番なんですって。

その他のランキングは多分適当です。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにこの作品展で懐かしすぎると感動したのが「どろぼうがっこう」でした。

 

 

 

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どろぼうがっこうはマイランキングで9位とやや下になってますが当時はこの表紙を見ただけでテンションが上がりました。ちょっと大人の画風だったので、大人向けの本だと思ってました。

 

 

 

 

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この左下の歌舞伎の人がどろぼうがっこうの、確か先生だったかな。

 

ああ〜小学校の図書館を思い出すなあ。

 

 

 なんか「どろぼう」というキャラに子供ながらドキドキしたんですよね。

 

かこさとしさんの本。

 

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からすのパンやさんの子供たちは大人になってそれぞれ起業し、お菓子屋さん、八百屋さん、天ぷらやさん、そば屋さんと末の子の方は渋めのセレクトになっていました。

 

 

今の子供たちはあんまり読まなそうですが絵本はいい習慣です。

退屈の潰し方ってもしかすると子供の頃に無意識に身につくものなのかもしれませんね。

おそらく私もこうやって一人遊びを覚えて今に至ってるような気がします。

 

 

 

この作品展は夏とスポーツに特化したものになっていました。

 

 

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写真は撮れませんでしたが、海の絵が大変きれいでした。

海が本当に好きな方だったんだなあと思いました。

 

 

 

ここは唯一写真が撮れる撮影スポットです。

 

 

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からすのパンやさんで締めます。

 

 

 

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かこさとし大回顧展とかあったらぜひ行きたいです。

すごく楽しかったです。

アンケートにもそう書いてきました。