東京は季節外れの雪が降り始めました。
小池のゆりちゃん声明の後、スーパーの買い占めが同時に始まりトイレットペーパーも全く手に入らず、3.11の再来のような戦々恐々とした雰囲気も漂い始めている東京。朝の地下鉄ラッシュもなくなりスカスカの地下鉄に乗って毎日出勤しています。
この厳戒態勢に入っている中で、各国のオフィスも8割方が在宅になっているにも関わらず、そしてリモート業務の整備もしっかり整っているにも関わらず、私が働く日本オフィスは従業員の出社を暗黙に強制している状況です。その証拠にほとんどの従業員が毎日全員出社しているのです。さすがに先週の都知事の声明により在宅推奨の承認フェーズも一段階緩和されましたが、それでも基本的に全員一斉在宅は認めないという頭のかたい基本姿勢にちょっとついて行けません。こんな有事の事態にこそ経営者の懐、会社のあり方、組織の仕組みがよく見えるものだなあとつくづく感じています。様々な働き方や生き方の多様化の時代になってきたからこそ在宅は当然の出来事と思ってこれまで働いてきたので、同じ外資でもこうも考えが違うんだとちょっと愕然としています。
日々刻々と変化してきているいまの状況と世界の非常事態宣言をみれば、会社の規律を守る(空気を読むともいう)ことよりも不要な外出を避けることの方が常識的だと思うので、今週は様子を見ながら上司に相談して在宅の方向で進めたいと思っています。
都内にあるイタリア企業に勤めるイタリア人の友人は、在宅を始めて4週間目に突入。ミラノオフィスももちろんクローズで全員在宅業務。これまで不況知らずだったこの企業もさすがにこの世界危機によりこれまで経験したことのない状況へ直面することは間違いなし。これまで個人KPI全く度外視でジャバジャバもらっていたボーナスもほぼ絶望的。
ローマ在住の友人もイタリアでコロナが拡散し始めた直後からずっと在宅業務。もともとイタリアは景気が悪い状況がずっと続いていたのでこのコロナショックがもたらす状況はどの国よりも深刻かもしれません。数ヶ月前に友人に頼まれて採用枠があるかどうかコンタクトしてみましたが、「現地採用なんてもうずっとしてないしどのみちブラックだから死んでもお勧めしない」との回答。同様にフランスのコスメ系ブランドも状況は似たような感じで「採用枠はあるけど超ブラックだから絶対勧めない」とのことでした(お噂はかねがね存じておりますって感じだけど)。なので友人も諦めて地道に就活をしているのですが、こうなった以上当面は現状で我慢するしかなさそうです。
また、友人たちが勤めるいくつかのヨーロッパ系企業もそれぞれ在宅業務を導入してほぼ4週間目に突入。B2Cビジネスは今後本当に辛い正念場に立たされるでしょう。いつかコロナが終息すれば景気も戻ってくるとしても、それまでどうやって今の状況を保つかの方が重要なので、今後厳しい選択を迫られる気もしています。どうか最悪の事態にならないことを祈っています。
去年から頼りにしているリクルーティングエージェントの担当者によると、採用もほぼフリーズとなり最終面接をクリアした人も結局本社承認がストップしたまま採用見送りのケースもどんどん増えてきているとのこと。今回に限ったことではないけれど、次の就職先が決まらずに会社を辞めて転職するなんて絶対にやっちゃいけないことだなと思います。
ニューヨーク在住の友人はフリーで働いています。移住してからずっと住んでいたブルックリンのアパートがこの度改築となり引越しを余儀なくされると言ってましたので、今の状況が少し心配ですが、本人は常にポジティブな人なので元気でやっているとのこと。食料もたくさんなるのでどうやって消費しようかと思っているところだと言ってました。古いけど味のあるアパートだったので今年行ってみたいなと思ったりしていましたがこのままだとその夢も叶わなくなりそうです。
とにかくイタリアは本当に気の毒です。ただでさえユーロのお荷物だったのに観光業で稼げなくなるだけでなくフェラーリも売れなくなったらもう残るは農業しかない。しかしいまのイタリア人の若い子はみんなミラノや大都市のある他の国で働きたいと言います。一昔前では考えられないことでした。ヨーロッパそのものが大きなドーナツ化現象なんですね。どんどん外国に流れていって経験と知識を磨く一方で人手不足がますます深刻になるのです。
一方でそれとは真逆の逆転現象が起きている日本の現状をみると、なんとなくイギリスの二の舞になりそうな予感がします。日本が今世界で勝てるものってなんなんでしょうか。
コロナ終息の目処もなくこのままだと世界中に失業者が溢れてゾンビ化した人々が今度は暴徒となって犯罪を巻き起こし、、。
暗い話とめくるめく妄想の世界はこの辺にして、昨日土曜日は切手を買いに外に出ました。ジムはもう3月入ってからずっと行ってなくて休会届けを出すためです。近所の郵便局は土曜日やってないしコロナだし。でもきっとあそこだけはと思って行ってみたらやっぱり開いてました。
おばあちゃんが切り盛りしている文房具屋さんです。
大晦日だろうかなんだろうが閉まってるのをみたことがない働き者のおばあちゃん(推定70歳)、昨日もいました。84円切手が欲しいと言ったらまさかの記念切手のストックまで持っていて、ミモザの切手を買わせていただきました。開いてて助かりました。たまに利用しています。こないだもレトロなキティちゃんのメモ用紙を買いましたし、住職に渡すお布施の封筒も買いました。
帰り、桜の様子を見ながら家路につきました。満開でキレイだった。
今日は一転雪の降る東京の日曜日。
先週のお彼岸がこんなんじゃなくてよかったです。
さて、ブログをアップすると言い放って結局バタバタしてなんにもしてませんでした。
早く前に進みたいので今からタイやります。