世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

メキシコ序章

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筆者は、早朝に大学の講義と実習を受けるために、大通りのエスキーナ(街角)でバスを待って居たところに、ドイツ製のゴルフが止まり3人組に拉致されて大変な目にあった経験があります。

かなり負傷した上にトウモロコシ畑に放置されて、たまたま畑の農夫に発見され助かりました。

メキシコの警察は、全く信用できませんので届け出ることはしませんでした。報復を恐れてのあの農夫の助言で。

日系企業のある州は、比較的安全だとは、思いますが決して油断は禁物です。

メキシコでは6年毎に大統領が変わりますので、選挙の度に上下の役人も全て入れ代わり治安も大きく変わります。

外務省の海外ホームページからメキシコの州毎の情報をご確認下さい。

 

 

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メキシコってこういうイメージがずっとあった。

イメージというか事実なのでどうしようもないのですが、なかなか一人で旅をするには躊躇するところがあり、成田空港のエアメヒコの暇そうにしていたカウンターのお姉さんも「用心するに越したことはありません。その警戒心を大切にして行ってきてください」なんて脅してくるし、ハバナで出会ったブラジル人も「メキシコ人には気をつけて、悪さをするから」と忠告された。

 

アメリカ映画に出てくるようにそれは国境を越えて密輸する売人だったり、ギャングの手下でサボテンの砂漠に埋められたり、万力で頭を破られる拷問を受けたり(マーティン・スコセッシの影響受けてます)、とにかく恐ろしいメキシコのイメージが今回の旅で大いに覆されることとなりました。

 

このトウモロコシ畑の事件は心からお気の毒だったと思います。「かなり負傷した」とありますが、身ぐるみ剥がされた上にボッコボコにされたのでしょう。助けてくれたトウモロコシ畑の農夫に金一封あげたほうがいいと思いますが、一方で報復を恐れて警察には届けなかった、というあたりにゴットファーザー的な世界を感じずには入られません。イタリアに似ている。

「正義は勝たない」

残念ながら、これが現実。

それでも助けてくれたメキシコ人の農夫には感謝しかないですね。

 

私の旅もどちらかというとこの農夫のような雰囲気の人たちばかりでした。

全く図々しくもなくがっついてもこないホスピタリティ精神のランクが少し高い。

 

この旅の話をするのは私もとても楽しみです。

ない文才をひねって書いてみたいと思います。