世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

②モロッコの長老(駅トイレにて)

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さて、,任話したお説教の後、私はあるからだの変化に気付きました。

「トイレに行きたい」

うーー。日本だって駅のトイレには異常なまでに躊躇するのに、モロッコの駅(プレハブ小屋)のトイレなんて行きたくない!!!汚いのをはるかに超えた想像を絶する恐怖・・・・

でも「トイレ行きたい」
ロッコまで来た以上、汚いだの不潔だの言ってられないぞと自分に言い聞かせ、
勇気をふりしぼって併設トイレと向かう。

トイレはプレハブ小屋の横の茂みの中に隠れるように建っていて、入り口にはモロッコ人のおじいさんが3人くらい椅子に座ってお喋りをしていました。「あとでこの人達にチップを払えばいいのね。」と思ってまず中へ。
うーん、想像するほどの激しい汚さはなかった。日本の公園程度。

実は私、こんなこともあろうかと携帯液体石鹸を持参していたのですね(わたしエラーイ♪)。
特にモロッコなんかで何かに感染したら間違いなくヤバそうなので、トイレのすがすがしい後に入念に手を石鹸で洗う、洗う、洗う!!
きれい好きとかの問題じゃなく、身を守る問題です。

我の賢さ(液体石鹸)に少々ご満悦でトイレから出ると、さきほどのおじいさんが私をみる。
「やばー。まだお金換金してないから小銭ない、どうしよう」と思ったら
チップを強要してくる様子ではない。
白いターバンみたいな帽子をかぶった長老みたいな人が日に焼けた真っ黒な顔でにこやかに、なにやら分からないアラブ語で、代わりにあるものを差し出してきた。

ドロドロに汚いコップに注がれた牛乳らしき白い液体


「なにこれーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!」

私、一瞬凍りつく。

長老、屈託のない笑顔で「飲めよぅ~」みたいに更にそのコップを突き出す。

「やや、無理だってぇ~!!」
私が何より目をひんむいたのは、そのコップ・・・・・・。
100年は洗ってなかろうかと思えるほど汚い。そのコップに注がれた牛乳。
しかもこのシチュエーションは駅トイレ入り口前。

善意はありがたいけど死んでも無理m(_ _;)m

液体石鹸で自画自賛した私のテンションは、一気に奈落へ急降下。

そしてこの「トイレ」がその後私に密接に結びついていく事になろうとは知る由もなかった・・。