世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

南イタリア/アルベロベッロ

アルベロベッロ(= alberobello)
イタリア語で「美しき樹木」という意味を持つこの町には、「トゥルッリ」と呼ばれる円錐状の屋根を構える民家が並ぶ集落が存在します。地理的には南、長靴のかかとの付け根からちょっと上あたりです。
ローマからユーロスターでバーリまで移動し、そのとってもいわくつきの町からバスで移動します。

なんかイタリアらしくないこの円錐状の街並みは、広大な村の一角にありました。
突如と現れるトゥルッリの街並み。これがどうしてイタリアのこの町に存在しているのかは私もよく分かりませんが、ちょっと興味深いでしょ。

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ここは思いっきり謎めいていました。
とんがり屋根にはそれぞれ、シンボルが描かれています。
そのシンボルはそれぞれメッセージを持っています。
その説明書きがこれ↓

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解読しようと思って画像を拡大しても一部モザイクになっちゃうので分かる範囲で説明すると、
この看板にはそれぞれのシンボル(イラスト)が3つのパーツに分かれています。
1. 古代的要素
2. カトリック的要素
3. 魔術的要素

そしてそれぞれのイラスト(シンボル)は、「木の精」だったり「イエスキリストの御心」だったり「太陽の神」だったりしてます。それが各々の屋根に描かれてるというわけです。
説明書きの下にあるのは、トゥルッリの「今昔」。
なんかこういうの、ワクワクする!(でも知ってる範囲はこれまで)

ほらね、こんなふうにさきほどのシンボルが見えます。
隣の家同士が同じシンボルになっちゃったらケンカとかにならないのかな。

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今は殆どがおみやげ屋さんと化しています。でも実際に人も住んでいます。
静かで人もまばらで、これを白黒で撮ったらもっと味がでたのでしょう。何百年前にトリップしてこの街並みを想像すると、それはもう、異国です。。

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この写真にあるような街灯も、当時はなかったはずです。

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この屋根の「INS」というのはラテン語
宗教画、またはカトリック教会の祭壇、キリストの頭上には必ずこの言葉が書いてあります。
私は宗教には何にも属しておりませんが、この「INS」とはずっとイエスの事だと思い込んでいますが、
本当のところは分からない。

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良かったです。アルベロベッロ
お昼に食べた、生ハムとモッツァレッラのパニーノが激ウマでした。
小さな見晴台の壁に座って、この集落を眺めながらgassata(ガス入りの水)と一緒にランチしました。
太陽の陽射しが強く暑かったけれど、この太陽パワーをふんだんに浴びるのがなんとも気持ちよい。

不思議な集落、アルベロベッロ。発音する時は舌がもつれないようにお気をつけくださいね。