世界ふらふら放浪記

雑記と人生の備忘録

beabea美術館

ポール・ゴーギャン「浅瀬(逃走)」

ゴーギャン展に滑り込みで出かけてきました。今回は東京都近代美術館で開催されました。 ゴーギャンの作品をこれだけ鑑賞することができるのは滅多にないのでとても楽しみにしていました。 私が今回好きだった作品はこれ。 「浅瀬(逃走)」1901年 素晴らし…

ルーブル展(国立西洋美術館)

ルーブル展に行ってきました。 これといって有名な作品が目白押しなわけではないのですが、テーマ別に分類されていて分かりやすい作品像だったと思います。宗教画、宮廷画が多かったですね。ドラマチックなものは少なかったように思います。 個人的に一番印…

大岩オスカール展

大岩オスカール ブラジル、サンパウロ生まれ サンパウロ大学建築学部を経て日本、ロンドン、NYに活動の拠点を移す。 初めて大岩さんの絵をみたんだけど、やっぱり建築から入っているせいか、彼のモチーフは建物に依存しているところがすごく多い。 ・ビル ・…

ニコラ・ド・スタール「オンフルールの空」

― 君は一体誰が一番好きなんだ、え、謎のような男よ。父親か、母親か、妹か、それとも弟か? ― 僕には父も、母も、妹も、弟もいない ― 友達か? ― 君は今日の日まで、僕がその意味さえ知らない言葉を使った ― 祖国か? ― それが如何なる緯度の下にあるのかさ…

花咲くアーモンドの木

最近時々思い出すのがこれ。 好きなやつって、何か日常的な空間の中にポンと突然頭に浮かんできたりするんです。 フィンセント・ヴァン・ゴッホ 花咲くアーモンドの木 この絵はゴッホが晩年に、テオの子供の出産祝いに描いて贈ったといわれる絵です。 いつも…

ロートレックの黒

ロートレック展に行ってきました。 去年からずっと楽しみに待ち続けていました。 ロートレックの絵はこれまで訪れた数々の美術館にもあまり置いてある数が少なく、 まとめて観るには絶好の機会でした。 生い立ちを読むと、結構放蕩人生なんですよね。 一応美…

「ニースの港」ベルト・モリゾ

パリで毎日のように、様々な美術館へ足を運んだ。 お天気であろうと雨だろうと、特に予定がない手持ちぶたさな一日でも。 またそれが自分の好きな画家だろうとなかろうと、 とにかく何かに憑かれたみたいに、大きなところから小さなところまで歩いた。 パリ…

森美術館「ル・コルビジェ展」

あまり建築に詳しい方ではないのですが、見るのはすごく好きです。 テレビ朝日で毎週日曜日にやってる「渡辺篤男の建もの探訪」なんて、結構見てるほうでした。が、朝めちゃくちゃ早い放送時間になってからは、滅多に見れなくなってしまいました(泣)。姉歯…

グッゲンハイムのバルザック

彼の作品はオルセーの二階の通路にもゴロゴロ転がっていたし、ある程度大きい美術館に行けばよく見かけた。でも、どれもこれもストライクゾーンにはかすりもしなかったはずなのに。 オーギュスト・ロダン「バルザック」習作 ショック。。。。。。。。。。。…

MOMAのブラックホール

めまいがおきそうなほどに吸い込まれるようなブラックホールを見つけた。 それは目には見えないけれど、深くて暗くてポッカリと開いた大きな穴だった。 その① 月と地球 ゴーギャンは明らかに宗教世界に開眼し、自己の独創性を見事に構築している。素晴らしい…

カール・シュミット/ノイエギャラリー

たまたま訪れたノイエギャラリーでやっていたのがこの「ヴァン・ゴッホと表現主義展」。 そしてここは基本的にドイツオーストリアの絵画を主にコレクションしているとのこと。どーりでドイツ語の名前や画家が多く目につくわけだ。 ところがこの企画展、おもし…

MOMAの「TO DO」

先日訪れたMOMAにおもしろいものがありました。 吹き抜けのロビーにたくさんのメッセージが書き込まれたボードが天井までのびていて、みんながそれを見上げています。 >例えばこんなもの。 >これとか。 >これは見てる人とメッセージボードのバランス。 >…

モディリアーニ(とVIRONのバゲット)

「モディリアーニ(伊人)と妻ジャンヌ(仏人)の物語展」というのを観ました。渋谷にある文化村ザ・ミュージアムでやってます。6月あたまくらいまでやってるみたいです。 アメデオ・モディリアーニという画家はマストロヤンニもびっくりするほどのイケメン…

Bye Bye Blackbird

ある日。 痛い。 なんかすごーく痛い。 グサグサ突き刺さるその痛みは、間違いなく、 「ある視線」。 誰かが私を見ている。 うーん、振り返ってみたいようなこのまま避けた方がよさそうな。 でもその視線がとてつもなく鋭かったので、ちょっと耐えられなくな…

ある絵画での、とある会話/オルセー美術館展にて

ある絵画の前に、一組の親子がいた。 お母さんは30後半で、娘さんは5,6歳といったところか。 その絵をみて娘さんがお母さんにこう言った。 「これ、誰?」 お母さん「ミレーだよ。」 娘さん「・・・これ、何て言う人?」 お母さん「ミレーっていう画家だよ。」 …

モネの「かささぎ」

今日のお昼過ぎから、全くといっていいほど仕事が手につかない。 で、早めに帰ってきてしまった。 なんと4月に新国立美術館にて、モネの「大回顧展」が開かれることを知ってしまったからです。 近頃ずっと思い出してはバカみたいに感傷にふけっていたところ…